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伊豆わさびを五感で楽しむ「Izu Wasavisitor Center(伊豆わさビジターセンター)」

2024.6.10

レジャー

日本一の富士山を眺めながら、休日を大きく楽しむ!
静岡県東部を中心とした新(深)情報サイト「ふじスマ+(プラス)」のライター、スマコです。

静岡県は水わさび(根茎部分)の栽培面積、生産量、産出額いずれも全国1位ということをご存じですか?県内の生産地の内、約7割の栽培面積が集中する伊豆市に、わさびの魅力を発信する施設が誕生!

日本独自のスパイス「わさび」の魅力を、国内外に伝えたい!

伊豆市の山間部には、たくさんのわさび田があります。
中伊豆エリアに位置する「原保(わらぼ)」地区に、「わさびの郷 Izu Wasavisitor Center(伊豆わさビジターセンター)」が、2024年4月にオープンしました。

迎えてくれたのは、センター長の石井孝明さん(上写真左)と伊豆市産業部農林水産課の宮内輝幸さん(上写真右)。お二人のように「IZU」と「WASABI」の「I」ポーズで記念撮影はいかが?楽しいお出かけの記念になるのでオススメです。(撮影の際には、充分注意してくださいね)

お二人の案内のもと、見学スタート!

『伊豆のわさびを五感で楽しむ』がコンセプト

これまで伊豆市の特産品であるわさびについて、情報発信する専門施設はありませんでした。



伊豆のわさびについて、もっと知ってほしい

そんな思いから始まった施設づくりは、2019年(令和元年)に伊豆市が策定した「伊豆市わさびの郷構想」をもとに、伊豆市と地元の人たちがチームを組み、何度も話し合いを重ね進められました。

”100年後のわさびの郷のあるべき姿”をみんなで考え、意見を出し合う中、目指したのはそれらを実現するための施設づくり。『次の100年、わさびの郷があり続けるために』つまり、「伊豆わさビジターセンター」は地域住民のシビックプライドが形になった場所であると共に、伊豆のわさびのファンを増やし産地として未来へ文化継承を担う場所なのです。

エントランスでは、わさびのさびちゃんがお出迎え

わさびのさびちゃん」は、静岡県山葵組合連合会のキャラクター。
静岡県のわさびの美味しさをみんなに伝えるために、山奥からやってきたわさびの妖精なんだとか。

よく見ると葉っぱが水玉模様でおしゃれ♪
わさびのさびちゃんと同じポーズで記念撮影を楽しみました。

Izu Wasavisitor Centerがもつ 3つの機能

訪れたことで、より深くわさびについて理解し、さらに伊豆市の魅力にも触れることができる仕掛けがいっぱい!観光案内所としての機能を兼ね備えているスポットなので、周辺地域の観光パンフレットも設置されています。トイレや水分補給など休憩をとってもOK!

① わさびの博物館

■ わさび生産の歴史を紹介
■ 映像やVR体験などで、生産現場を知ろう
■ 「静岡水わさびの伝統栽培」が、世界農業遺産に認定されたポイントについて など

② 地域の観光案内

■ 来館者へわさび田の見学ルールを案内
■ ガイド付きのわさび田見学など、ツアーやプログラムの紹介(有料)
■ 周辺地域において、わさびに関する商品が購入できる場所や飲食店の紹介 など

③ わさびの食体験(予定)

■ 「生わさび」と「チューブわさび」の食べ比べ など
ただ今、準備中!楽しみですね~。

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壁やのぼり旗が「わさびカラー」!そして、フロアは「わさび田」をイメージしているんです。
お出かけの際には、デザインにも注目してみてくださいね。

この動画を観れば、伊豆のわさびがわかる!

「ようこそ伊豆わさびの郷へ」から始まる約5分間の動画。
ドローンで撮影したわさび田や、生産者が栽培に携わる日々の姿などを紹介します。

動画を通して、生産(わさび田)から伊豆わさびを提供する飲食店(消費)まで、トレーサビリティ情報を知ることができます。映像がとても美しく、あっという間の5分間でした。

「わさび栽培は、ほとんど手作業!」観ていて、気がついてしまったスマコ!
生産者の皆さん、おいしくて安全なわさびをありがとうございます!

伊豆発祥!わさびの栽培方式「畳石式」

江戸時代初期に静岡市葵区有東木(うとうぎ)からわさび栽培が始まったといわれています。
そして、江戸時代中期に伊豆地域へわさび栽培が伝わりました。

伊豆市内で、わさび田を間近に見たことがある方もいらっしゃるでしょう。
スマコも「浄蓮の滝」や貴僧坊の「水神社」などで、見学したことがあります。

わさび田をよく見ると、石が積み上げられ、階段のようになっています。
じつは、この栽培方式「畳石式(たたみいししき)」は、伊豆発祥なんです!

伊豆から全国へと広まった「畳石式わさび田」

グラフィックパネルを使い、「畳石式わさび田」の仕組みを紹介するコーナーも。
本来なら地中に埋まっていて見えないところを、断面図にして見える化しているのでわかりやすい!

わさび栽培が始まった当初は、傾斜のあるわさび田に砂礫を敷く「池沢式」が主流でした。なかなかわさびの根茎が大きくならなかったり、泥でわさびが腐ってしまう「腐敗病」に悩まされたりと、苦労の多かった伊豆のわさび栽培。
土木職人の平井熊五郎氏によって、1892年(明治25年)に「畳石式わさび田」という新しい栽培方法が開発されました。

わさび栽培で重要なポイントは、水が流れ続けること!
わさび田を階段状に作り、湧水を流していきます。そして、大きな石の上に小石、砂を敷き、その上にわさびを植えます。しみ込んだ水は、わさび田の底を流れ(暗渠排水路)、わさび田にちょうど良い水量を保つと共に、下のわさび田にもきれいな水が流れるという仕組み。

言わば、自然のろ過装置!
畳石式わさび田開発後は、根茎の大きなわさびが育つようになり、収穫量も安定。
現在では、静岡県内のわさび産地のみならず、伊豆で確立された栽培方法が全国へと広まっています。

伊豆に来たら、食べなきゃもったいない!わさびは中伊豆グルメ!

館内のパネル展示には、わさびについての情報が盛り沢山!
わさび生産地の歴史や栽培等のバックグラウンドを知ることで、”わさびが身近にあり、新鮮なものを食べられることがすごいこと”に改めて気づくことができると、よりおいしくわさびを味わえると思います。

おいしさだけでなく、わさびの健康効果にも注目が集まっています。
例えば、わさびの葉に含まれるイソサポリンには美容効果があると研究結果が出ています。
また、抗アレルギー作用や認知機能改善作用、脂肪燃焼作用など、わさびには様々な健康作用があると長年の研究でわかってきました。

これは、わさびの郷構想のミッションキャッチコピーです。
わさび生産に欠かすことのできない自然環境と文化(生産技術、品種、畳石式、食文化)を何百年にも渡り、駅伝の襷のように継承し続けてきたからこそ「伊豆市わさびの郷」があります。
温暖化や異常気象の影響や生産者の高齢化など、産地の課題もあります。消費者である私たちは、食べること、知ることで、産地を応援していきたいですね!

「静岡水わさびの伝統栽培」は 世界農業遺産に認定されています

わさびの栽培面積、生産量、産出額が日本一の静岡県。
「静岡水わさびの伝統栽培」は、2017年(平成29年)に「日本農業遺産」に、2018年(平成30年)には「世界農業遺産」に認定されました。

※世界遺産…世界的に重要な伝統的農林水産業を営む地域を認定

パネルで「登録・認定基準」など、制度について紹介しています。
中でも、興味深かったのは「農業生産によって地域の人々が生活できていること」という点。畳石式をはじめとする伊豆市のわさび栽培は、生産技術や知識が約300年受け継がれています。「農業で生計を立てられているか」は、産地の未来を考えた時に確かに重要なポイントになりますね。
その他に、わさび田独自の生態系、学校教育の一環として植え付けや収穫体験があることなど、伊豆市内で当たり前の光景や文化が認定基準に当てはまっています。改めて、地域資源の豊かさに気づくことができました。

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■ 酸素供給
■ 気候条件(雨量、気温、水温)
■ 豊富な湧水

わさび栽培が伊豆で盛んになった理由は、自然環境が適しているからです。
標高1,400メートル級の天城山(あまぎさん)が、暑さが苦手なわさびに日陰を作り、山に降り注いだたくさんの雨が地下にしみ込み、ミネラルをたっぷり含んだ湧水に。こうした風土と先人たちが培った栽培技術があるからこそ、良質なわさびが育つのです。

品種ごとの特徴など、わさびをじっくり観察しよう!

「本物ですか?」と、思わず聞いてしまったこちら、じつはレプリカです。
葉っぱの形や茎、根、こんなふうになっているんですね!

品種によって期間は異なりますが、青茎系は植え付けから収穫まで、1年~1年2、3ヶ月を要します。(真妻は約1年半~2年)1年中収穫することができますが、辛みが強いのは1、2月の寒さが厳しい時期。瑞々しさや辛みが季節によって変わるので、季節ごと味わってみてはいかがでしょうか。

根茎以外も、葉っぱは天ぷら、葉・茎は三杯酢に漬けたり、根っこはチューブわさびに使用したりと、わさびは捨てるところがほとんどありません!

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さて、”良いわさび”って、一体どんなわさびなんでしょう?
甘み香り辛み粘りを基準にするそうです。

根茎をよくよく見てみると、凸凹していて螺旋(らせん)を巻いています。
根茎の凸凹は、葉っぱが落ちた跡。凸凹が多いほど収穫までの年月が長いということになります。そして、生産者の技術の高さが表れるのがこの螺旋で、間隔が均等なほど良いワサビとされています。

まるでわさび田の中に入ったみたい!

「伊豆わさビジターセンター」では、実際にわさび田へ行かずとも、わさび田の中に入ったような「わさび田疑似体験」ができちゃうんです!※予約不要

気になる方は、カウンターでスタッフの方へ声を掛けてVRゴーグルを借りてくださいね。
地元の方々でも普段足を踏み入れる機会のないわさび田を、モノレールに乗って約4分間散策します。VRなので360°見渡すことができます。感動!

実際にわさび田を見てみたい!
そんな方にオススメしたいのは、「浄蓮の滝」や「萬城の滝」など、観光地として駐車場やトイレなどが整備されたスポットです。昨今、充分に整備されていない場所に大勢の観光客が訪れ、地元住民や自然環境に悪影響が生じるオーバーツーリズムが度々問題になっています。

誰もが気持ちよく過ごせるように、足を運ぶ際には産地への配慮を忘れずにいたいですね。

① わさび田に入らない
② 道際や足場の悪いところへ近づかない
③ トイレ以外で用を足さないで!(トイレを済ませて出かけましょう)
④ 自然を大切に
⑤ ゴミは捨てない
⑥ 動きやすい服装で(防寒着の用意、履き慣れた靴がオススメ)

わさびマニアになってほしい!

計画からずっと「伊豆わさビジターセンター」に携わっている宮内さんに、施設のこれからについて伺いました。


わさびは日本独自のスパイスで、唯一無二の食材です。その素晴らしさをマニアックに知りたい方にぜひ足を運んでいただけたら。わさびを罰ゲームに使う方ではなく、愛してくれる方をお待ちしております。今後は、「伊豆わさビジターセンター」でできる体験の準備を整えていきますので、楽しみながらわさびマニアになってください!

わさびの一大産地である伊豆市、最近では和食ブームもあって、日本独自のスパイスとしてわさびは海外でも注目を集める食材です。

展示を見ていたら、わさびが食べたくなったスマコ。やはりそのおいしさを体感したいですよね!
スタッフの方に、わさびを使ったオススメの商品やグルメを聞いてみました。
教えていただいた、わさび田を間近で見られるスポットを次の目的地に!

伊豆わさびを目一杯楽しみたい方は、まず最初に「伊豆わさビジターセンター」へ!

スポット情報 – わさびの郷 Izu Wasavisitor Center

所在地:静岡県伊豆市原保116-1
TEL:0558-92-0100
営業時間:10:00-16:00
休館日:水曜、年末年始(水曜日が祝日の場合は営業)※入場無料
駐車場:あり
わさびの郷 Izu Wasavisitor Center ホームページ
x:なかなかいい伊豆♡中伊豆観光情報【公式】伊豆市観光協会中伊豆支部NakaIzuINFO(@nakaizuinfo

団体で来館される場合は、事前にご連絡をお願いします。

2024年5月に取材しました

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ふじスマ+のライターをしています!伊豆の魅力が多くの人に届くように記事を書いています。