駐車場&トイレ付き!予約不要の「わさび田見学」!体験と買い物の両方が楽しめる「わさびの大見屋」
2024.6.13
グルメ
日本一の富士山を眺めながら、休日を大きく楽しむ!
静岡県東部を中心とした新(深)情報サイト「ふじスマ+(プラス)」のライター、スマコです。
代々続くわさび農家が営む「わさびの大見屋」
わさびの一大産地である伊豆市に2024年4月に誕生した、伊豆わさびの情報発信施設「Izu Wasavisitor Center(伊豆わさビジターセンター)」を見学して、ぜひ味わってみたくなったスマコ。
センターのスタッフさんに紹介していただいたスポットへ!
わさび田見学や収穫体験ができる注目スポット
「伊豆わさビジターセンター」から「萬城の滝」の方へ車を走らせること約3分。
伊豆市内のわさび産地のひとつ地蔵堂で、代々わさび農家を営む「わさびの大見屋」に到着です。
自生のわさび沢で栽培したわさびの他、わさびの加工品を販売しています。
じつはこちら、わさび田の見学や収穫体験ができる注目スポットなのです!
駐車場&トイレ完備!
駐車場の看板には「石庭わさび園」、「わさび漬けの体験加工」の文字が。
『ご自由にお入りください』とは一体どういうことなんでしょう?!
歴史や栽培方法など、伊豆わさびについての資料がずらり
店舗脇に流れる「地蔵堂川」にかかる橋を渡り、右手に見えるログハウスは「大見屋」が独自に整備した、わさびの資料館。中には、歴史や栽培方法など、伊豆わさびについての資料が展示されています。
「大見屋」では、授業の一環として地元の小学生の見学を長年受け入れています。
子どもたちにもわかりやすいよう、イラストを使い、伊豆発祥の栽培方法「畳石(たたみいし)式わさび田」などを紹介しています。
わさびの大見屋 16代目 浅田譲治さん
わさびの一大産地であるものの、「Izu Wasavisitor Center(伊豆わさビジターセンター)」ができるまで、わさびの情報発信拠点が特段なかった伊豆市。
わさび産地へ訪れたお客様に、伊豆わさびについて知ってもらおうと、資料館や体験スペースなどを作り上げた浅田さん。
社会科見学を受け入れるのは、食育もありますが、地元の産業である「わさび」を身近に感じてもらうことで、産地の文化継承を考えてのこと。
子どもたちにおろしたてのわさびを味わってもらうことで、辛さだけでなく甘みを感じることを実際に体感してもらうなど、独自の方法で地域の魅力、素晴らしさを伝えています。
これまでに見学に訪れた子どもたちから贈られた御礼の手紙を、嬉しそうに見せてくれ浅田さんのやさしい笑顔が印象的でした。
自分たちが住んでいる地域で栽培されたわさびが、全国、そして世界で、その価値を認められて食べられていること。世界農業遺産にも選定された文化・技術の中で自分たちが暮らしていること。見学を通じて、子どもたちに気づきがあったことが、手紙を見てわかります。
伊豆わさびの魅力を幅広い世代へ伝えるため、小学生だけでなく、農業を学ぶ学生の見学を全国から受け入れています。
事前予約なしで見学OK!石庭わさび園
資料館の脇の道をさらに進むと、浅田さんご自身が5年の歳月をかけて完成させた「石庭わさび園」があります。こちらはなんと自由に見学OK!すぐ間近で「畳石式わさび田」を見学することができます。
お客様に喜んでもらえたらという思いから、四季折々の花が楽しめる庭園に。
おもてなしの気持ちがうれしいですね。
スマコが訪れた5月末には、真っ白なカラーが美しく咲いていました。
いつ訪れても季節の花と清流が流れる美しいわさび田が迎えてくれます。整備された園内は歩きやすいので、年配の方も散策を楽しんでいただけると思います。
庭園の大きな石は、じつは1988年(昭和33年)の狩野川台風で流れてきたもの。
約400年続く伊豆市内でのわさび栽培、大きな被害をもたらしたこの災害からの復旧を遂げ、現在も国内の主要産地として高品質なわさびを育てています。狩野川台風の威力を目の当たりにしたのは初めてのことで、かなり衝撃を受けました。こんなに大きな石が流れてくるほどの洪水がわさび田を流してしまったのだと、わさび産地の歴史の一部分を知るきっかけをもらえてよかったと思いました。
わさびの収穫体験もできちゃう!※要予約
浅田さんのわさび田の多くは山深い場所にあり、お客様に案内することは難しい場所にあるそうです。
さらに、世界農業遺産の選定理由にもなっている、わさび田の生態系保護のためにも、わさび田に立ち入ることはできません。
しかし、「大見屋石庭わさび園」のわさび田では収穫体験もできちゃうのです!
料金:1名 6,000円(税込)※2名から予約可能
予約時間:①11:00~ ②11:30~ ③13:00~
期間:5月~7月上旬 ※年によって異なります
所要時間:約30分 ※小雨決行
わさび2本を収穫して持ち帰ることができるこちらの体験。
ホームページでは、2024年は6月までと案内していますが、生育状況等によっては体験できない場合もあります。希望される方は、まずはお問合せください。
わさびを作り出す要素のひとつでもある天城山系からもたらされる清らかな湧水、わさびを収穫する時の重みを体感するなど、なかなかできない貴重な体験をぜひ楽しんでみてください。長靴など貸し出してくれるので、気軽に参加OK!
わさび漬け加工体験も!
資料館の奥の建物は、体験スペース。
こちらで「わさび漬け加工体験」が行われます。(有料)
茨城県の酒造「武勇」の大吟醸酒粕のみ使用するのもこだわりのひとつ。
千切りやみじん切りなど、わさびの切り方によっても辛みが変わるため、同じ材料でも作る人によって仕上がった味が異なるのだとか。カットしている時のわさびの爽やかな香りや、できたてのわさび漬けを味見など、ぜひ体感してくださいね!
(わさび漬けは、2個持ち帰ることができます)
料金:1名 1,650円(税込)※2名から予約可能(申込み人数20名以内)
期間:1月~11月
所要時間:約40分
※2024年5月末の料金です
生わさび、自社製造のわさび製品は全国へ発送可能
自園で収穫した新鮮なわさびを販売している他、自社で製造したわさび製品も販売しています。
「大見屋」では、わさび栽培の6次産業化に取り組み、生産から加工、販売までを行っているのです。
「わさび漬け」や「わさびみそ」など、保存料、着色料、香料不使用で、お客様に安心して食べていただける製品づくりをしています。
これも”本物のわさびの味を知っていただきたい”という気持ちがあってこそ。
全国発送も対応しているので、伊豆土産にいかがでしょうか。
味、品質にこだわって手作りする加工品
青々とした葉は、わさびの葉っぱです。天ぷらや醤油漬けにするとおいしいですよね。
茎は、「三杯漬け」や「きゃらわさび」に加工、根っこはチューブわさびに加工するなど、わさびは捨てるところがほとんどありません。まるごと食べられる食材なんです!
ひとつひとつ手作りしているわさび製品を、よりおいしく味わってもらえるよう、「大見屋」オリジナルのアレンジレシピブックを配布中。タルタルソースやトーストなど、洋風レシピが気になったスマコ。わさびと聞くと和食と考えがちだけど、洋食レシピを試してみようかな。
浅田さんのわさびは、全国へ!そして海外へ!
天候に関係なく早朝からわさびの収穫作業を行い、さらに出荷準備や植え付けなどを行う浅田さんの一日。わさびは繊細な植物、夏場は「寒冷紗(かんれいしゃ)」をかけて日除けをするなど対策をとりながら、直射日光、水温に常に注意を向けていなければなりません。全て手作業で行われるわさび栽培、植え付けから収穫まで1年以上(約14ヶ月)、品種によっては収穫まで2年近くかかります。収穫までたくさんの愛情を注いでいるのです。
出荷するスチロールには浅田さんの名前が。生産者の名前を見て、買い付けする人もいるのだとか。
大学卒業以降、わさび栽培に長年従事し、経験と知識と共に培ってきた高い栽培技術。これまで「農林水産大臣賞」や「林野庁長官賞」など、様々な賞を受賞された浅田さんのわさびにはファンが多く、国内のみならず海外でも食べられています。
そんな高品質で新鮮なわさびがお手頃価格で買えるのは、産地に来たからこそですね!
料理のおいしさを引き立てる食べ方もよし!わさび丼のようにわさびを主役に味わうもよし!
「大見屋」に来れば、買い物と体験の両方が楽しめます。ぜひお出かけください。
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(1)皮を剥かない
(2)目が細かく、おろし山の低いおろし板を使うと、辛み・甘み・香りがよく出る
(3)円を描くように、やさしくすりおろそう
(4)茎を取り、茎の方からすりおろそう
(3)円を描くように、やさしくすりおろそう
購入後は、保冷して持ち帰りましょう。
すりおろした残りは、表面の水分を拭き、乾いたキッチンペーパーで包んでポリ袋で密封。
冷蔵庫で保管しましょう。※できるだけ早く食べ切りましょう
スポット情報 – わさびの大見屋
所在地:静岡県伊豆市地蔵堂1242
TEL:0558-83-2900
営業時間:9:00-16:00
休館日:水曜、年末年始
駐車場:あり
わさびの大見屋ホームページ
Instagram:@wasabi_shizuoka
※体験は、限定された期間、人数で実施されます