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旬の味に深海魚!訪れると戸田がもっと好きになる!戸田漁業協同組合直売所「へだのすけ市場」(沼津市)

2024.12.15

グルメ

日本一の富士山を眺めながら、休日を大きく楽しむ!
静岡県東部を中心とした新(深)情報サイト「ふじスマ+(プラス)」のライター、スマコです。

地元の人に愛される商品やサービス、高い技術力を持つ会社が、地域にはたくさんあります。
でも、消費者が会社と直接関わる機会はなかなかありませんよね。

「こんなすごい会社が身近にあったんだ!」

ふじスマプラス連携エリアのファンを増やすべく、「直売会」や「直売所」など、地域に根差す会社の取組みをご紹介していきます。会社に足を運び、スタッフの皆さんと触れ合うことで、さらに深くエリアの魅力を感じていただけたら嬉しいです。

戸田漁業協同組合直売所「へだのすけ市場」

“深海魚の聖地”と呼ばれる静岡県沼津市戸田(へだ)。
日本一深い駿河湾で獲れた戸田漁協水揚げの新鮮な海産物や、戸田ならではの水産加工品などが手に入る戸田漁業協同組合直売所「へだのすけ市場」をご紹介します。

2024年5月リニューアルオープン

戸田漁業協同組合が運営する「戸田漁協直売所」と「JFマリンマーケット」が統合し、2024年5月に「へだのすけ市場」として新店舗でリニューアルオープンしました。

愛嬌のある「へだのすけ」という名前が気になりますね。
「へだのすけ」の正体は、建物正面に掲げられた看板に描かれているエビのキャラクター。

戸田出身のメディアクリエイターである佐藤雅彦さんが生みの親。
戸田漁業協同組合からのアプローチによって誕生したキャラクターは、リニューアルオープンのために描き下ろしたものなのです。店入口には、特産のタカアシガニのキャラクターも。訪れた際にはぜひチェックしてくださいね。

生鮮品から日用品までを扱う”みんなのお店”

鮮魚だけでなく野菜や精肉、総菜、日用品まで幅広く取り扱っています。
伝統製法でつくる「戸田塩」や地元製麺所「山口製めん」の商品など、地元ならではの商品も多数販売。
日々の暮らしの買い物はもちろんのこと、お土産選びも捗ります。

特長は、地元の人、観光客それぞれが魅力を感じて利用できるところ。いろいろな人に来てもらえるよう、”みんなのお店”を意識して商品を取り揃えるように心掛けています。

\ 特売日は、毎月第3木曜 /
≫鮮魚
≫干物
≫水産加工品
≫野菜
≫精肉
≫総菜
≫加工品
≫パン・菓子
≫日用品       など販売


スーパーマーケットとしての役割も果たしている「へだのすけ市場」。
足が弱くなったり、腰を悪くしたりと買い物へ出かけるのが大変な高齢者宅に配達も行っているとのこと。”これまで買い物をしてきてくれたお客さんに恩返しを”そんな思いで行っています。

取材中、配達の電話がかかってきました。聞いていると、まるで家族や親戚のような和やかなやりとりです。日頃からコミュニケーションがしっかり取られているのが、その様子から伝わってきました。地域を支える「みんなのお店」を体感した瞬間でした。

釣具・船具も取り扱っています

漁業のまち戸田は、底引き網漁や巻き網漁でも有名な漁港です。
地元の人、漁師さんのために、釣具をはじめ船具など大きな道具も取り扱っています。
地域産業が円滑に機能するためにも、なくてはならないお店なのです。

戸田漁業協同組合 野田佐利さん

オススメの商品など、「へだのすけ市場」を楽しむポイントを、戸田漁業協同組合の野田佐利さんに教えていただきました。

底引き網漁で獲れた「本えび(ヒゲナガエビ)」です。
水揚げしてすぐに冷凍しているので、解凍して刺身で食べるのがおすすめです。
お値段もかなりお得だと思います。

へだのすけ市場には、いろいろなものがあります。
見に来ていただくだけでもいいので、ぜひ一度足を運んでください。

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この他にも、野田さんのおすすめ商品を教えていただいたので、店内を見てみましょう!

戸田漁協イチオシは「刺身用本えび」(ヒゲナガエビ)

イチオシの「刺身用本えび」がある「戸田産コーナー」がすごい!
戸田の家庭料理「へだトロはんぺん」や「深海生トロタコ」など、戸田漁港水揚げの海産物が並びます。

「本えび」の他に、「手長えび(アカザエビ)」、「がさえび(オオコシオリエビ)」、「みのえび」と、エビだけでも種類が豊富です。

野田さんがおすすめしてくれた、戸田産の「本磯(くぼがい)」を発見!
砂抜をし、塩茹でして冷凍してあるので、解凍してそのまま食べられます。
味も香りも濃厚で、酒の肴にピッタリです。

戸田の深海魚漁【底引き網漁】

戸田名産のタカアシガニや、「へだのすけ市場」の戸田産コーナーで売られているエビやトロボッチ(メギス)などは、底引き網漁で獲れた深海生物です。

沼津市戸田には、現在6隻底引き網船があります。
底引き網漁は、朝3時~4時頃に出発し、14時~17時頃に港へ戻る間に数回、トロール網(三角形の袋網)を海底に沈め、海の底を引くように魚やエビなどを獲ります。(資源保護のため、5月~9月の禁漁期間を設け、資源保護をしながら漁を行っています。網入れは1日5回まで)

深海生物によって生息する範囲が異なるため、狙う種類によって漁を行うポイントを決めています。お目当ての深海生物にもよりますが、松崎沖や御前崎の方まで向かい漁を行うことも。1回目の網を引き揚げ、2回目の網を沈めている間に船上で選別します。そのため、港へ戻ってきた際の水揚げは、樽に入った状態で行われます。

戸田では、市場に出せない小さめサイズの魚を、漁師さんが近所や知り合いにお裾分けすることを「おかず」と言います。(おかずにしてねという意味合いなのだとか)

その「おかず」をすり身にして揚げたものが、戸田の家庭料理「へだトロはんぺん」です。
「へだのすけ市場」で販売している「へだトロはんぺん」は、トロボッチ(メギス)を骨まで丸ごとすり身にし、野菜を加えて作っている完全オリジナル商品で栄養満点!

【取材こぼれ話】お宝が眠る「戸田漁協」の冷凍庫

特別に冷凍庫から出していただいた貴重な深海生物の中にいたのは、原始的なサメの特徴が残る「生きた化石」と呼ばれるラブカ!水族館や博物館に展示される超貴重な深海生物とのまさかのご対面に大興奮!咥えたら獲物を逃がさない強固な歯に釘付けでした。

これらの深海生物は、戸田地区で行われる深海魚のイベントなどでお披露目されることも。

水揚げしてすぐに冷凍!が、おいしさの秘密

人気商品「本えび」のおいしさの秘密は、戸田漁港で水揚げ後、すぐ作業し、-30℃の冷凍庫へ入れること。

鮮度の良い状態で凍らせるため、流水解凍して刺身で食べることが可能なのです。
希少なうえ、人気の高い「本えび」は、禁漁期間明け間近の夏頃は、売り切れて店頭に並ばないことも。見かけたらぜひ購入してほしいイチオシ商品です。

鮮魚売り場で深海魚に出会えるかも!?

底引き網漁の禁漁期間(5月~9月)以外には、鮮魚売り場に深海魚が並ぶことも。
取材でお邪魔した日は、トロボッチ(メヒカリ)が並んでいました。さすが”深海魚の聖地”ですね!

「天候が悪い日や風が強い日は漁に出られないんです。富士山がきれいに見えている日=風が強いことが多いので、そういう日は漁に出ていないんですよ」(野田さん)

新鮮な深海魚が食べられるのも戸田ならでは。
鮮魚売り場で深海魚に出会えるかはタイミング次第!

予算を伝えると、それに応じて刺身の盛合せも受け付けてくれます。
漁協で提供する「刺身の盛合せ」、聞いただけでいやが上にも、期待が高まりますね!

戸田漁協オリジナル商品に注目!

店内を見て驚いたのは、戸田漁協オリジナル商品の種類の豊富さ。
加工品人気ナンバーワンは「三升漬」。醤油、糀、南蛮(唐辛子)のタレに、新鮮なイカを漬けたもので、ピリッとした辛さのなかに甘みも感じることができ、ご飯がすすむ逸品です。

その他に、メヒカリの唐揚げやタカアシガニなど深海魚の加工品もあります。
戸田に来たからこそ出会える商品がいっぱい!

戸田の味を自宅で楽しむ

大好物の「本えび」は、流水解凍をしてお刺身で。
天ぷらやフライ、焼いて食べてもおいしいそうですよ。
初めて購入した「がさえび」は、お味噌汁でいただきました。

本えびは身が甘くて柔らかく、頭のみそは濃厚!
エビの旨みがたっぷり滲み出した味噌汁も、簡単なのに抜群においしかったです。

店頭のポップにオススメの調理方法が書いてあります。
気になる調理方法で、戸田の味をぜひご自宅で楽しんでください。

底引き網漁の期間中や季節によって売り場の内容が変わるので、戸田の旬の味や地域の文化に触れることができる「へだのすけ市場」。

戸田を訪れたら外せないスポットです。
訪れると戸田がもっと好きになる!



スポット情報 – 戸田漁業協同組合 へだのすけ市場

所在地:静岡県沼津市戸田523-9
TEL:0558-94-2082
営業時間:9:00-17:30
定休日:水曜日
駐車場:あり
戸田漁業協同組合ホームページ
Instagram:@hedagyokyo
facebookページ:戸田漁業協同組合
LINE公式アカウント:戸田漁業協同組合(@477somrw)

≫屋外(通路)にて毎週日曜開催
≫地元農家による野菜や米などの販売
≫時間:9:00-10:00 ※売切次第終了
※悪天候、イベント時、市場休日などで中止の場合があります




2024年11月に取材しました

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