映えなくてもいいじゃない。誇れるおいしさ!お茶屋がつくる本気のかき氷「石田茶業合資会社北口支店」(沼津市)
2025.7.9
グルメ
日本一の富士山を眺めながら、休日を大きく楽しむ!
静岡県東部を中心とした新(深)情報サイト「ふじスマ+(プラス)」のライター、スマコです。
静岡県内のお茶生産者さん、お茶屋さんを応援したい!
ふじスマプラスでは、連携エリア内のお茶に携わる方々の活動や商品、サービスを積極的にご紹介しています。
今年は梅雨が明ける前から、厳しい暑さが続いていますね。
酷暑に涼をもたらす、こだわりが詰まったおいしいかき氷を取材しました。

自社加工だからできる!抹茶をふんだんに使用した贅沢なかき氷
静岡県の茶産地のひとつ沼津市で、今年(2025年)で創業115年を迎える老舗日本茶専門店「石田茶業合資会社」。沼津市青野に本店を構え、身近にお茶を楽しめる喫茶スペースを設けた北口支店を沼津駅北で営んでいます。
喫茶メニューの中で、期間限定でお目見えするのが、石田茶業謹製お茶屋のかき氷。
シロップをすべて手づくりすることが、石田茶業のこだわりです。今年は5月23日から販売がスタートし、9月末頃までの提供を予定しています。

お店の前に専用駐車場が1台分
「石田茶業合資会社北口支店」は、沼津駅北口から徒歩約5分。
店頭に掲げられた、大きな「茶」の文字が目印です。
専用駐車場は、お店の前に1台分です。(建物と並列に駐車してください)
お店の前の駐車スペースが空いていない時は、近隣の有料駐車場を利用してください。

朗らかにいつも笑顔で迎えてくれるスタッフのみなさん
石田茶業合資会社のスタッフのみなさんは、ハツラツとしてとにかく明るいんです!
熊谷香織さん、石田久美子さん、堀内晴巳さんが、いつも笑顔で迎えてくれます。
細やかな心配りで居心地がいいお店なので、買い物に行くと、ついお喋りに花が咲いてしまいます。
お茶の淹れ方や楽しみ方をレクチャーしてくれるので、自宅でおいしいお茶を飲みたいと思っている方は、茶葉を買いに行きながら相談を。

進化が止まらない!お茶屋がつくる本気のかき氷
喫茶スペースでは、通年、煎茶やほうじ茶などのドリンクの他、クリームをたっぷり乗せた「フラペッペ(※)」を販売しています。
通常メニューについては、テイクアウトもOK!
フラペッペ以外は、冷たいものと温かいものを選ぶことができます。
ぷらっと立ち寄って、お茶屋さんが丁寧に淹れてくれたお茶を楽しむことができるのは、お茶処だからこその幸せですね。
初夏から約4ヶ月間だけ、喫茶メニューに登場するのが「かき氷」です。
メニュー表をじっくり見ると、”美味ですが、映えません”、”地味だけど…”と、かなり謙虚な紹介文が(笑)
カラフルな華やかさはないけれど、味で勝負する石田茶業。
かき氷を販売するようになったのが約6年前。創業111周年を記念した特別仕様のかき氷を考案したことをきっかけに、それ以降、新作のかき氷を毎年提供するようになりました。
これまで、求肥・金箔を乗せたり、ティラミスと掛け合わせたりと、お客さんを驚かせてrきましたが、今年の新作が気になりますよね。
※フラッペッペとは…一般的にいうフラッペのこと。フローズンドリンク。

2025年のニューフェイス!その名も石田チズ子さん
今年の新作は、石田チズ子さん。耳を疑う名前ですが、本当です。
黒蜜きな粉ほうじ茶のかき氷は「みつ雄」。
黒蜜きな粉沼津抹茶のかき氷は「みつ子」。
/
みつ子をください
\
そんな思わずドキッとするやりとりが店内で繰り広げられるわけです。
石田さんの親戚のイメージで名付けられ、「みつ雄」は、ほうじ茶を仕上げる4代目の義雄さんから一字とったとのこと。
笑いを誘うネーミングですが、こちらはお茶屋の矜持とこだわりが形になったかき氷。
老舗のお茶屋が本気でつくるかき氷は、留まることを知らず、新作の開発だけでなく、ベースとなるシロップをより良いものにしようと努力を重ねています。
昨年よりもシロップに使用する抹茶の量を増やし、よりお茶を楽しめる一杯に。
自社で抹茶を加工しているからこそできる濃厚で贅沢な手づくりシロップを、氷の白い部分が見えなくなるほど余すことなくかけます。

緑茶×レアチーズ。一緒に食べるとなおおいしい!
石田チズ子さんは、和と洋が融合した抹茶レアチーズのかき氷。
スタッフのくみちゃんお手製のレアチーズは、かき氷に乗せた時のもったり感を出すために、かなり濃厚に仕上げているといいます。
じつは、かき氷の中にもレアチーズが隠れています。
最後に追い抹茶を振りかけて完成!
「かき氷の販売が終了すると、来年の新メニュー開発に取り掛かります。年明けには新作が決まっていますね。一番大切にしていることは、お茶と合うかどうか。そこはブレないようにしています。寒い時期に試食を重ねるので、暑い時においしく食べられる味をイメージするのが大変です(笑)」(久美子さん)

新作メニューが食べられるのはワンシーズンのみ
「食べ切れるかな」尻込みしてしまうほど、大きな一杯が目の前に。
石田チズ子さんの傍らには、同じ沼津市内にあります、カステラ専門店「ありあけ」のカステラと生クリームが添えられています。
まずは、沼津抹茶のかき氷をそのまま食べます。惜しげもなく抹茶が使用されていると聞くと、苦みもあるのかなと思われるかもしれませんが、それは杞憂です。苦さを感じることはなく、スッキリとした甘さで、お子さんもおいしく食べられるように工夫されています。
かき氷と一緒にレアチーズを口に入れると、濃厚なレアチーズの食感も相まって、また別のスイーツを食べているような感覚に。抹茶とレアチーズが合わさることでまろやかに、驚くほどの相性の良さを実感することができました。
シーズンごと開発される新作は、ワンシーズンのみの提供なので、「また今度」はおすすめしません。静岡県内の製茶問屋やカフェなど約60軒が参加する、「茶氷プロジェクト」にも参加中のメニューです。涼を求めて、ぜひお早めに石田チズ子さんに会いに行ってくださいね。

創業115年の老舗日本茶専門店が仕上げるお茶
明治43年(1910年)創業の石田茶業合資会社には、日本茶専門店として長年培ってきた、目利きと技術がります。買い付けた茶葉の特徴を見極め、茶葉の良いところを引き立て合う合組(ブレンド)をし、自社工場で丁寧に焙煎して仕上げます。
そうして出来上がったリーフ茶や、プチギフトにもピッタリなティーバッグを販売。その他に、茶器やティーボトルなど、手軽でありながらお茶のおいしさを本格的に味わえる商品を取り扱っています。

夏のおすすめ商品
数ある商品の中から、夏のおすすめ商品を選んでいただいたのがこちら。
■水出し茶(100g)1,080円※税込
■ラララクタスティーボトル(400ml) 3,080円※税込
≫クリームホワイト、リーフグリーン、ダークグレーの3色展開
「水出し茶」は、水で淹れた時に色が出やすいように茶葉をカットしている石田茶業オリジナル冷茶です。
フィルタインボトル(上写真)も、寝る前に茶葉と水を入れて一晩冷蔵庫で寝かせば、簡単に水出し冷茶を楽しむことができる人気商品ですが、今回はお出かけ先で気軽に本格的なお茶を味わえる新商品をピックアップしていただきました。

お出かけ先で、手軽に本格的なお茶が楽しめる注目商品
夏のおすすめ商品のイチオシポイントをご紹介してくれたのは、くみちゃんこと石田久美子さん。
ご自身が愛用されている「ラララクタスティーボトル」で、実際にお茶を淹れながらその魅力をお話してくれました。
①好きな茶葉とお湯を用意します
②ボトル上部に、お好みの量の茶葉を入れます(目安は3g~5g)
③ボトル下部にお湯を入れます
④茶葉が入った方が上になるように持ち運びます
⑤お茶を淹れたい時に、お湯が入った下部が上になるようにボトルを逆さまにして抽出
⑥抽出が完了したら、再度ボトルを逆さまにして茶葉が入った方を上にする
⑦お好みで氷を入れて召し上がれ
(お茶を淹れてすぐに氷を入れて冷やすと、きれいな水色がキープできます)
「ラララクタスティーボトル」の魅力は、自分好みのお茶に調整できること。久美子さんは濃い目のお茶が好きなので、通常より少し茶葉を多めに入れています。
「家に急須がないという方が多いと聞きますが、ラララクタスティーボトルを使って、ゆっくり淹れたお茶のおいしさを手軽に知っていただくことで、お茶を淹れる敷居が下がれば。お茶のおいしさを伝えるのが、私たちの仕事です。こうした道具は、最初こそお金がかかりますが、おいしいお茶をお安く楽しめるので、長い目でみればかなりお得だと思います。楽しむうちにステップアップして、急須で淹れるお茶を楽しんでいただけたらうれしいです」(久美子さん)

石田茶業初の試み!ティーバッグすくい開催中
現在、石田茶業では「ティーバッグすくい」という新企画を開催中です。(ひとり一日一回限り)
専用スティックでどれだけすくえるか?!
開催期間は、かき氷の提供と同じく9月末まで。
2週間ごとにティーバッグの種類が変わるので、好きなお茶のタイミングを狙ってチャレンジするもよし、全種類チャレンジするもよし。
シーズン中に、かき氷の食べ比べを楽しみながら、お得なティーバッグすくいにもぜひチャレンジを。かき氷やわくわくする楽しい企画、商品情報など、SNSでお店の最新情報をチェックしてお出かけください。
店舗情報 – 石田茶業合資会社 北口支店
所在地:静岡県沼津市高島町12-5
TEL:055-923-9877
営業時間:9:00-18:00
喫茶営業時間:10:00-17:00
定休日:日曜、祝祭日、年末年始のお休みについてはホームページまたはSNSでご確認ください。
ホームページ
Instagram:@ishidachagyou
X:@ishidachagyou
LINE:@409ijxvs
2025年6月に取材しました
※記事内の価格について変動する可能性があります