富士山の雪解け水が約30年の年月をかけて柿田川へ!美しい自然と湧水を体感できる「柿田川公園」
2023.12.25
レジャー
日本一の富士山を眺めながら、休日を大きく楽しむ!
静岡県東部を中心とした新(深)情報サイト「ふじスマ+(プラス)」のライター、スマコです。
日本一高い富士山の麓には、たくさんの湧水スポットがあります。
アクセスの良いまちなかにありながら、1日に約110万トンの富士山麓の伏流水が湧き出る、自然豊かな「柿田川公園」をご紹介します。

国指定天然記念物「柿田川」は、駿東郡清水町の中心部を南北に流れる、川幅30m~50m、延長約1.2㎞の一級河川です。
これまで噴火を繰り返してきた富士山。
噴出した溶岩は、三島市や駿東郡清水町の一部まで流れてきました。
この「三島溶岩流」は、水を通しやすい多孔質の層で、その南端にある柿田川で「湧き間」が特に多く見られます。富士山など上流に降った雪や雨が地下水となり、長い年月をかけて湧き出て「柿田川」のもととなっているのです。

自然豊かなスポットがあるのは国道1号線沿い
環境庁「名水百選」、「二一世紀に残したい日本の自然百選」に認定されている、柿田川湧水群があるのは、国道1号線沿いというまちなか。
首都圏からもアクセス抜群!
最寄りのJR三島駅から車で約20分、公共交通機関での移動も便利な場所にあります。

広々とした駐車場があるから安心
柿田川公園には、普通車が50台、大中型バス・小型バスも駐車可能な町営駐車場があるので、ゆっくり公園散策を楽しむことができます。
普通車≫1回 200円
清水町民は免許証など、町民であると確認できるもの、
障がいがある方は障がい者手帳などを提示することにより無料(普通車の場合)
バス等≫1回 1,000円
8:30~16:30 (入庫は16:00まで)

思い思いの過ごし方
きれいに色づいた落ち葉を拾ったり、ベンチで景色を眺めたりと、公園を訪れた人たちが思い思いの過ごし方を楽しんでいました。
初めて訪れる方は、園内の案内板を参考に散策してみてくださいね!

みんなの憩いの場所
芝生公園周辺には噴水があり、夏は子どもたちが水遊びを楽しむ姿も。
また、バリアフリー対応のトイレもあるので、どなたも安心して公園を利用することができます。
大勢の人が利用する「芝生広場」、利用者みんなで守りたいルールがあります。
- 周囲の迷惑となるような行為(利用者が多い中での球技など)
- ゴルフの練習
- 鋭利なスパイクやヒールなどでの利用
- 1時間を超えるレジャーシートなどの設置(蒸れて芝生が傷むため)
ルールやマナーを守って、気持ちよく利用しましょう。

湧き間をみつけよう!
柿田川の最上流部にある「第一展望台」から、大小数十箇所の「湧き間」を見ることができます。
高知県「四万十川」、岐阜県「長良川」と並び日本三大清流と呼ばれている柿田川。
タイミングが良ければ、静岡県ではここにしか生息しない「アオハダトンボ」の他に、アユやカワセミなど、清流に生息する生き物に出会えるかもしれません。
カワセミは、清水町の”町の鳥”なんですって。
梅の花に似た「ミシマバイカモ」は、柿田川を代表する植物のひとつ。
園内で、貴重な動植物が多数見られます。

透明度の高さに感激!
第一展望台から肉眼でも観察できる「湧き間」。
砂礫に注目してみてください!
湧き間の部分の砂が動いているので、湧水の豊さを実感することができますよ。
富士山周辺に降った雨や雪解け水が地下にしみ込み、柿田川に湧き出すまでに26年~28年かかると言われているそうです。(国土交通省が行った分析結果)

水と縁結びの神様「貴船神社」
園内にある「貴船神社」は、水を司る「たかおかみの神」が祀られています。(京都貴船神社の分社)
そして、恋愛に限らず、様々な良縁に恵まれる縁結びのパワースポットでもあるのです!「えんむすび通り」にある紅白の石に触れてお祈りするとご利益があるといわれています。また、御神水に浮かべて占う「水みくじ」もあります。
運気を上げたい人はぜひ訪れてみてください。

息をのむほど美しい!自然が織り成すブルー
「第二展望台」の見どころは、昔、紡績工場が利用していた井戸「柿田川ブルーホール」です。
名前の通り、美しい青色!
訪れた季節や時間帯によって、様々なブルーを体感できます。
最もブルーホールの美しさを体感できる季節は夏。
展望台に少し突出している箇所があるので、ぜひ立ってみてください。
そこが、ブルーホールの美しさを味わえる特等席!
思い出に残る一枚が撮れるフォトスポット。
ブルーホールに吸い込まれるような感覚を味わってみてくださいね!

「湧き間」を間近で観察!
柿田川の水は、夏も冬も水温が15℃とほぼ一定。
木陰にある「湧水広場」の水場は、水深が浅く、小さなお子さんの水遊びにオススメです。
そして、広場の一角に「湧き間」があるので、水中をじっくり観察してみてくださいね。
ぽこぽこと砂が動いている場所が、水が湧き出ているところ。
その様子は、なんだか可愛らしく、時間を忘れて見入ってしまいます。

四季折々の景色が楽しめる柿田川公園
公園の散策路からも「湧き間」を見ることができます。
「舟付場」と呼ばれる、かつて製紙会社が利用していた井戸からは滾々と水が湧き出ているのが見て取れます。
緑いっぱいの園内、夏は木陰と冷たい湧水で涼を取り、秋には赤や黄色に色づいた紅葉を楽しみながらの散策と、季節によっていろいろな楽しみ方ができるスポットです。
木製八つ橋の所々に穴を開け、木を切らずに散策路の一部として大切にしているのを見て、ほっこりしたスマコなのでした。(上写真)
美しく豊かな「柿田川」の水は、静岡県東部(沼津市、三島市、熱海市、函南町、清水町)の生活用水にもなっています。園内には「水汲み場」も。ぜひ、五感で柿田川の豊かさを味わってくださいね!
スポット情報 – 柿田川公園
所在地:静岡県駿東郡清水町伏見71番地の7(国道1号沿い)
駐車場:あり
※2023年12月に取材しました
(注意事項)
- 柵や八つ橋から出ない
- 園内は汚さずに、ゴミや空き缶は持ち帰りましょう
- タバコの投げ捨ては絶対にやめましょう
- バイク、自転車は所定の場所に駐輪しましょう
- キャンプや炊飯はしない
- 動植物の採取はしない
- コインなどを湧水に投げ入れない
- 公園内ペット入園禁止(キャリーバッグ等に入れての入園は可能、盲導犬・介助犬等の補助犬を連れての入園は可能)